Cedar Voyageについて
清水 修がCedar Voyageを始めたのは2017年の秋です。それ以前は大手旅行会社の法人営業部門に9年間勤め、企業の海外視察や研修旅行を年間40件以上手がけていました。仕事は順調でしたが、ある時期から「自分が設計した旅で、誰かが本当に喜んでいるのかどうか、わからなくなった」と感じるようになりました。パッケージの組み合わせと価格交渉の繰り返しで、旅そのものへの関心が薄れていく感覚がありました。退職を決めたのは2016年の冬、岐阜県の白川郷を一人で歩いた夜のことです。
Cedar Voyageという名前は、杉の木の性質から来ています。杉は成長が遅く、まっすぐに伸び、長く使われます。旅も同じで、急いで詰め込んだ行程より、少し時間をかけて設計した旅の方が、帰ってからも長く記憶に残ると考えています。岐阜を拠点にしているのは、清水自身がここに暮らし、中部・北陸・飛騨の地域を自分の足で知っているからです。国内の旅の設計では、この地域の知識が直接役に立ちます。海外については、年に一度は現地を訪れ、宿や案内人との関係を自分で確認するようにしています。
現在、Cedar Voyageが年間に設計する旅は30件前後です。多くはリピーターの方か、知人からの紹介です。広告はほとんど出していません。一度旅をご一緒した方が、次の旅も相談してくださることが、この仕事を続ける一番の理由になっています。設計料は旅行代金とは別にいただいています。それは、旅の設計という仕事に対して正直に対価をいただくためです。「設計料を払ってでも頼みたい」と思っていただける方と、長く付き合っていきたいと思っています。
国内の深い旅(2泊3日〜)
飛騨・白川郷、能登半島、紀伊半島の山村など、観光地化されていないエリアを中心に設計します。古民家宿や地元の食材を使う小さな宿を中心に選定し、移動は公共交通とレンタカーを組み合わせます。
ヨーロッパ長期滞在(2週間以上)
ポルトガル、スロベニア、北マケドニアなど、日本人旅行者が少ない地域への長期滞在を設計します。アパートメント滞在を基本とし、地元の市場や工房訪問を行程に組み込みます。
アジア文化探訪(1週間〜)
ミャンマー、ラオス、スリランカなど、文化的な文脈のある目的地を中心に設計します。現地の案内人との同行アレンジを含み、寺院や職人街への訪問を行程の軸に置きます。

清水 修
清水 修は、大手旅行会社の法人営業部門で9年間勤務した後、2017年に Cedar Voyage を設立した。在職中は企業の海外視察・研修旅行を年間40件以上担当し、行程設計の実務を積んだ。岐阜県白川郷を一人で歩いた夜に退職を決意し、翌年から個人向けのオーダーメイド旅行設計を始めた。現在は岐阜市を拠点に活動し、年に一度は担当エリアの現地を訪れて宿と案内人を自分で確認している。休日は近所の長良川沿いをランニングするのが習慣で、川の水量で季節の変わり目を感じるという。